Malus Code プレイしてみた感想とか考察とか色々 【レビュー】

今回はSteamにて配信されている「Malus Code」をプレイしてみました。
ジャンルはホラーアドベンチャーになるみたいです。

ストーリーは一本道で選択肢はありません。
エピソード1~3までの3部構成になっています。

キャラクターは非常にかわいくて所謂ギャルゲーといった感じで、一見ホラー要素はなさそうに見えます。
先にPVを見ていたりジャンル表記を見ていれば”何か”ありそうと構えられるとは思います。
ただ、随分前にSteamで購入したままになっていたゲームをインストールしてプレイという流れだったので何も調べずに進めてしまいました。

主な登場キャラクター

中黒ユリ(なかぐろゆり)

ちょっと頭弱そうなメインヒロイン的な立ち位置。
両親は他界していてアルバイトしながら学費を稼いでいる。
クマムシが好きでクマムシの髪飾りをしてる残念な子。

生駒八重(いこまやえ)
ちょっと残念なファッションセンスの先輩。
家がすごくお金持ちで何でもそつなくこなす。
かわいい見た目をしているけど男の子。

長津田鈴懸(ながつたすずかけ)
ユリと従姉妹の関係。
若くして准教授になった有能な女性。
水虫おばさん。ラーメンが好き。

以下かなりストーリーのネタバレ要素が強いので閲覧注意。

Malus Code エピソード1

まず、主人公は留学生です。
細菌の研究をするため新領域創成科学大学の極地研に参加します。
この極地研メンバーが主な登場人物の3人と主人公の計4人となるわけです。

エピソード1では留学して研究室に馴染んで花見をしたりと普通の生活をしていきます。
なんやかんやストーリーを進めていくとユリと仲良くなってユリの部屋(正確には一緒に住んでいる鈴懸の部屋)でイチャコラしたり、遊園地「ディスティニーランド」へ遊びに行ったりします。
平たく言うとデートです。いつの間にか好感度あがってた状態です。

遊園地デートの後でユリは体調不良で倒れてしまい入院。急展開。
鈴懸から電話で”ヨシノ”についてユリが何か言っていたか?と意味深な事を言われたりもします。
入院すると聞いても何もできない主人公は1つの夢を見ます。
夢では小さい頃のユリと指切りしている主人公の図。
小さい頃に実は―というのはよくある話です。

倒れてから10日後くらいのある日、鈴懸から電話があります。
一時退院したから自宅に居るとの連絡。
電話が終わるとすぐに部屋まで駆けつけます。
部屋ではユリがわりと元気そう待っていてキスしたり結局イチャコラ。

うんうん。ギャルゲーって感じだ。
暗転。気を利かせて部屋を数時間あけてた鈴懸が戻るシーンへ。

なんと、ユリが闇落ちして主人公が殺されてました。
もう1度言います。エピソード1で主人公が殺されます。
鈴懸の意味深なモノローグ、その後に八重の意味深なモノローグでエピソード1が終了。
非常に次が気になる引きになっています。

Malus Code エピソード2

エピソード2では時間が巻き戻って主人公が殺される前の時点から話が再開します。
少しずつ物語にズレが生じていて、選択肢を変更した場合のような状態になっています。
大学の掲示板には極地研では怪しい研究をしていたり行方不明者が出ているという旨の張り紙がされており、
主人公のメールアドレス宛に失踪者一覧のファイルが送られてきます。
更に失踪者一覧の最後の1人に主人公の名前が追加されているのです。

怪しげな噂やメールの件を除けば基本的には平和なままストーリーが進行していきますが、やはり急展開があります。
温泉旅行の疲れに加えて薬の飲み忘れによって再度ユリが闇落ちします。
ただ、今回は主人公が殺される事もなく病院へ搬送され事なきを得る展開です。
この騒ぎの中で研究室に残った主人公は鈴懸の研究スペースで怪しげなものを発見します。
薬や実験に使った大量のマウスを目撃。かなり怪しい。

しかし、それ以上の事を調べる前に鈴懸が目の前にあらわれます。
そして怪しげな薬を飲まされて、気がついたら眠ってしまっていた主人公。
あれは夢だったのか・・・?という状態で日常パートへ戻ります。

この辺りでかなり複雑な話だなと感じて時系列の整理、薬や研究内容について考察をしてみました。
とは言ってもシナリオ上で具体的な話が全く出てこないため恐らくループものの作品である程度の認識しかできませんでした。

この時点での個人的な認識としては、
ユリ・・・病気持ちで薬を服用している。薬を服用しなかったり様々な要因が重なると闇落ちして最悪人殺しまでする。
鈴懸・・・ユリのために様々な研究を行っている。ユリのためなら何でもする。
八重・・・エピソード1のラストで「次があればですけどね」と意味深なモノローグがあったのでループで記憶持ち越ししてそう?

夢か現実か確認するために、鈴懸に話があると誘導してもう1度大量のマウスの場所を確認しますが何もありません。
口実として鈴懸をデートに誘った主人公、何故かデートの誘いがOKされてしまいます。

なんやかんやあって鈴懸と「ディスティニーランド」デートをしたりします。
このディスティニーランドのチケットは八重が主人公の血液検査をしたいから報酬にと渡してきたものです。
この時の血液検査で後にすごい事が判明します。

八重の父親は常人では死んでしまうような怪我でも回復する不死身とも言えるような特異体質でした。
そして主人公も同じような体質だったのです!
ん?主人公はエピソード1で殺されているはず・・・。おかしくないですか?
とすれば特異体質はエピソード1で行っていなくてエピソード2で行ったイベントによって後天的に発現したものでしょうか?
怪しいのは鈴懸に飲まされた薬のような気はしますが、はっきりした事は分かりません。
更に「信じられないかもしれないけど大変な事になるから毎日薬を飲んでくれ」と謎の薬を渡されます。

それはさておきストーリーはディスティニーランドデートへ進みます。

えぇ・・・(ドン引き)

序盤は非常に楽しげなデートシーンです。
が、その後半で鈴懸とはぐれてしまい再開すると途中までの楽しさはなくなり急にシリアス展開へ移行。
「死んだはずの人を見た」「君(主人公)も死者なんだな」という意味深な事をつぶやき一人で帰ると言い出します。
そして、そのままどこかへ姿を眩ませます。

”君も死者”これはエピソード1で主人公が殺された事を指しているんでしょうか?非常に謎が深まります。
この段階で気付くという事は鈴懸はループを認識はできないが知識としては知っていて、何かしら気付く方法があるんでしょうか。
もしくは全く別の比喩的な表現であり、特異体質を持つものを死者と表現している可能性もありそうです。
特異体質の発現条件が別の世界線での死亡という線はないでしょうか?
こう考えると不死身と死者というワードに繋がりが見えそうな気がします。

あるいは死ぬことが世界線移動のトリガーになっているという線はどうでしょう。
実質的に不死身と言えそうな気はします。が、これは怪我の超回復という部分に当てはまらなさそうなので該当しないかもしれません。

ちなみに大学の掲示板の張り紙や主人公に送られてきた謎のメールの差出人は八重だったみたいです。
やはりループの記憶持ちの可能性がありそうです。

ストーリーの話に戻りますが、しばらくすると鈴懸が戻ってきます。
が、今度は鈴懸が闇落ちしてます。めんどくさい従姉妹です。
鈴懸はアイスピックを持っていてユリの喉に躊躇なく刺したかと思うと自分の胸にも刺します。
主人公がいないところでやっててくれ。

心中かと思いきや更に急展開でユリが起き上がります。
なんと喉を刺されて死にかけていたはずのユリが闇落ち化しているじゃあないですか。
主人公が闇ユリに殺されかけていると、周りにあった薬品が散らばって化学反応で研究室が燃え出してしまいます。
そして、そのまま焼死END。

ん?やっぱり主人公死ぬじゃん!

八重からもらった薬で特異体質が抑えられていた?
不死身という情報自体が誤りだった?
通常の傷は回復できるが全て灰になると死ぬ?
あくまでも主人公の不死は世界線移動の能力?

そもそもユリが起き上がった事に無理があるので、ユリも特異体質の持ち主だったんでしょうか。
であれば起き上がってきた事自体は説明がつくと思います。
ユリを刺して自分を刺した鈴懸はユリが起き上がってくる直前に主人公に薬を渡そうとしているシーンがあったので、
その薬を飲ませればユリを殺す事ができたのかもしれません。

主人公の不死とユリの不死は同様のもので、特定の薬を服用する事で不死性を一時的に抑えられるのかもしれません。
また、ユリは薬を飲まないと闇落ちします。
闇落ちが特異体質の影響だとすると、薬を飲む=不死無効+闇落ち回避かもしれません。
主人公とユリが同じような状況であり、普段飲んでいる薬が同様のものであれば「飲まないと大変な事になる」という八重のセリフも理解できそうです。
主人公は八重からもらっていた薬を飲んでいたので闇落ち回避、また不死性が制限されていたため焼死したという事かなと・・・。

Malus Code エピソード3

さて主人公も2回死んで〆のエピソード3へ突入します。
今回も時間は巻き戻って主人公が留学してくる前のタイミングから始まります。

そして、ここに来て新事実が発覚します。
なんと主人公はただの留学生ではなく、謎の人物からの依頼で留学生になりすまして研究室に潜入していたのです。
もう、展開がぐちゃぐちゃだー!

エピソード3では春から夏に一気に飛んでキャンプの話になります。
このキャンプ場の近くに八重の家があるので流れでお邪魔する事になります。
家では八重先輩は着物を着ているシーンがあります。
どうやら姉「吉野」の代わりを演じなくてはいけないようです。

吉野なる人物は何度も文字では登場しています。
研究室から失踪した人物で当然ながら鈴懸も知っていますし、ユリも知っているようです。
そして八重の姉であるという事からも全ての人物に繋がっています。
また、吉野として振舞う事を強制されていた八重という事で女性のような見た目をしている事にも合理性が出てきました。
ただの変態では無かったみたいです。

なんやかんやあって夜に屋敷でトラブルが発生します。
何かの遠吠え、荒らされた部屋、いなくなったユリ。
主人公は外へユリを探しに行きます。

すると白衣を着たモブキャラが何故か外で倒れているのを発見。
更に人の形をした黒い怪物が・・・!
逃げる主人公、転んで気を失っていたところを八重が見つけてくれて屋敷へ帰ります。

多分ですが、この怪物というのは八重の父じゃないかと思います。
明確に断言はされていませんが「父が迷惑をかけた」という八重のセリフがあります。
さて、八重の父ですが肌が青く身長は2m50cmほどあるようです。
更に特異体質の不死身。もはや人間ではないのでは?

不死身という設定になっていましたが、この後に死んでしまいます。
うーん。この辺り正直よくわかりません。
八重の父は不死身であると説明があったのにも関わらず死んでしまっています。
不老ではないため老衰による死はありえるということでしょうか?

更にこの後に八重父は生まれながらにして病に侵されていて生きるためのあらゆる努力をしたと言われています。
特異体質で死なないという設定と矛盾しています。どういう事なんでしょうか。
そして鈴懸は亡くなった事を悲しみ、八重は死んでせいせいとした感じの反応をしています。
八重はこの時点で主人公が依頼で留学生のふりをしているのも見抜いているような発言もしています。

かなり謎が深いのですが無理やりこじつけてみます。
八重父は生まれた時から病持ちだったので生きるための努力をする。
その結果として不死の特異体質を得た。(ユリや主人公と同じものと仮定)
特異体質を得るまでの仮定として様々な実験を行い皮膚の色が変化したり体格が人間離れしてしまった・・・?
特異体質の反動で徐々に変化していった可能性もあるかも。

不死の力は得たものの闇落ちして暴れる事が多々あり沈静化する必要があった。
不死の力を残しつつ闇落ちを回避するための研究を鈴懸が行っていたため研究室への援助なども行われていた?
当然、鈴懸としてはユリのために研究をしているのであって八重父はおまけ。

八重父は不死性を押さえ込むと病によって死んでしまうため薬を利用できないが、薬を飲まないと暴れまわってしまい危険。
外で暴れ回っていたのは闇落ちしてしまった八重父で沈静化のために薬を利用。不死性を失ってしまったのでご臨終。
ユリを襲ったのは製薬会社のスタッフで、暴れている八重父を沈静化しつつ生かすために同じ体質のユリを研究するという最後の悪あがき?

自分が生きるために作られた子供の八重は父を嫌っていたので死んでくれて良かったという反応。

さて、ストーリーに戻ります。
八重父が亡くなったので八重は忙しい状態になります。
研究室も畳む事になったようです。
主人公は八重の家の情報や研究室の情報を流す役割だったのでお役御免。

そんな中、ユリの部屋へ遊びに行く事になりました。
お菓子のゴミを捨てているとゴミ箱から黒い物体Gが飛び出してきます。
あろうことかGは主人公の口の中へホールインワン!
すぐに吐き出すものの非常に見ているだけでキツイシーンです。ユリもドン引き。

その後、八重と合い話をしていると主人公に異変がおきます。
思念体のようなものに意識を乗っ取られるような描写です。
またまた急展開。これもう意味わかりません。
多分トリガーになっているのはGを口に取り込んだ事だと思います。

乗っ取られたといっても意識はあるようです。
ただ声や雰囲気が亡くなったはずの八重父そっくりになっています。
八重父は生きるために様々な努力をしていたので何らかの方法で意識を対象者に植え付ける事ができたのでしょうか?
そもそも八重父だった存在は、既に別の思念体に乗っ取られていたもので、乗っ取っていた人格の方が様々な努力をしていた?
よくわかりません。しっくりくる考察があれば情報求む。

乗っ取られた主人公の口からは更にびっくりニュースが飛び出します。
主人公は「吉野」つまり八重の姉から依頼を受けて潜入していたのです。
実は八重もその可能性は既に考えていたようですが・・・。

更に更に、主人公は「衰えた体ではできなかった事を八重にしてあげよう」と表現しています。
うーん。主人公の意識自体は残りつつも、やはり八重父の意識もあるように感じます。なんだこれ。

ゲームの最後に「たとえそれがどんなに難しいコードであろうとも、人は解読を諦めない。」とあります。
私はもうだめです。MalusCodeの解読諦めたので誰かお願いします。


■総評

10点満点中4点です。

値段は1200円程度で更にセールで半額くらいになります。
非常に安くて手にしやすいゲームだと思います。
前に出していた「Tokyo School Life」が比較的正統派なギャルゲーという感じだったので気にせずに買ってしまったのですが、かなり理解するのが難しいゲームでした。

プレイしていく中で急展開とエピソードごとの意味深な引きが良かったです。
次を早くプレイしたいと思わせてくれ、初見プレイ時は非常にわくわくできました。
一方でループもの作品なので時系列を確認したり、説明が不足している部分が多いため非常に状況が把握しにくくテンポが悪い部分もありました。
一応こじつけて自分に納得させつつプレイしましたが、どうにも納得できない箇所が多数あります。

「こういうシーンが書きたい!」「急展開にしてやろう!」という気持ちありきでシナリオを書いたのでは?と思う部分も多く、伏線が回収しきれていない不完全燃焼感が強いです。
そのため点数はかなり厳しく付けました。

キャラクター自体はそれなりに可愛いですし、設定をしっかりと練って足りない部分を補足してくれるとスッキリと追われて良いゲームになりそうです。色々と惜しいです。

スポンサーリンク






Be the first to comment

Leave a Reply

Your email address will not be published.